上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
これまで、ここfc2ブログでブログを書いてきましたが、このたび、アメーバブログに移転することにしました。新しいブログは変わり映えのしないタイトルで(笑)、

NEW Ver.! 弁護士ZEKE(ジーク)の法律問題etc.ブログ: 「彩雲の志とともに」 (←クリックするとジャンプできます)

です。これまでの読者の皆さんは新しいブログの方をこれからは覗いてやってください。また、偶然、本ブログを通りかかった方も新しいブログを覗いてください。

これからもご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

Hereby, today, I have been determined to move my blog to Ameba-Blog.

CLICK HERE :  NEW Ver.!  "ZEKE" the Lawyer's Blog "With The Sprit of SAIUN !"

I hope you enjoy my blog !

Thank you very much.

ZEKE the Lawyer
  


スポンサーサイト

F-35A_JASDF.jpg


全国******人の「彩雲の志とともに」のファンの皆様、お待たせしました! 久々に軍用機ネタをミッチリと書きまくりたいと思います!

 F-35A初号機「AX-1:701」は、ロッキード・マーチン社(アメリカ)のフォートワース工場(テキサス州)において飛行試験を行ったのち、航空自衛隊へ、F-4EJ改「ファントムⅡ」戦闘機の後継として、去る2016年9月23日引き渡しが行われました。2016年10月までに4機が出荷され、合計42機が航空自衛隊へ導入される予定です。


 航空自衛隊で最初のF-35A実戦部隊は三沢基地(青森県三沢市)での編成が決まっていますが、まず出荷される4機はルーク・アメリカ空軍基地(アリゾナ州)へ移され、同基地に所在する「F-35Aアカデミックトレーニングセンター」において、航空自衛隊パイロットらの訓練機材として用いられる予定です。


 また現在、三菱重工の小牧南工場(愛知県豊山町)に設置されたF-35A最終組み立て検査工場(FACO)においても、ライセンス生産に基づく国内ノックダウン生産型F-35Aの組み立てが始まっており(よくアメリカ合衆国が許したものだ)、2017年中に2機の引き渡しが予定されています。ただこの三菱重工製の機体も、当面はルーク空軍基地で訓練に用いられる見込みです。


 F-35Aは空軍型の機体であり、高価なF-22とのハイローミックス(かつてのF-15とF-16の関係のような)を構成する機体ですが(その割には、F-35もとんでもなく高価で「ロー」になって無いという指摘ももっともです)、2016年8月2日、アメリカ空軍において「初期作戦能力」の獲得(実用化)に至ったばかりの新鋭機です。高いステルス性を有するだけでなく、情報収集能力やネットワーク交戦能力に優れ、第五世代戦闘機の標準型といえる機種です。しかし、もともとジョイント・ストライク・ファイター(JSF)として開発された統合打撃戦闘機であり、純粋な戦闘機としてのドッグファイト、すなわち空戦能力には疑問符もあり、旧東側のフランカーシリーズなどの最新型戦闘機と伍して戦いうるのかは疑問も残ることはこれまでのトピックで散々述べてきたことです。


 また、ステルス性の観点から使用可能な塗料に大きな制限があるため、航空自衛隊機としては初めて国籍を示す「日の丸」がグレー1色の「ロービジリティ(低視認性)迷彩」になっているなど、これまでの航空自衛隊戦闘機にない特徴を持っているのもポイントです。


 プラモデルは、1/72でハセガワから2017年1月20日に2,800円(予価)で発売される予定で、もちろん、ZEKE@SAALも購入予定です(笑)。


 海上自衛隊が、あくまでもDDH(ヘリ搭載型自衛艦)と強弁する、実質「空母」型の自衛艦(トピック1.ひゅうが型について・トピック2.いづも型について)から、短距離離陸(ペイロードが空なら垂直離陸もできるようですが)が可能であり、さらに垂直着陸可能な、「F-35B」が日本にも導入されるかが今後の焦点になるでしょう(下記画像)。アメリカ合衆国海兵隊では相当数の配備が順調に進んでおり、AV8BハリアーⅡに取って代わりつつあります。 


f13-09625pr-2__main.jpg                                                                    

アメリカ合衆国航空母艦ほかイギリスの航空母艦でも運用予定の艦載型の「F-35C」(下記画像)は、着艦性の安定性が生命の艦載機としては致命的な「着艦能力の悪さ」などの課題が解決に時間がかかり、いまだに実戦配備のめどが立っていません。アメリカ合衆国海軍からすれば、ステルス攻撃機A-12アベンジャーⅡの開発キャンセルの悪夢がよぎっていることでしょう。


F-35C.jpg


現にアメリカ合衆国は、F-35Cの開発を断念することを真剣に検討しているようです。代替機としては、F/A-18E/Fスーパーホーネットのステルス化改修も検討されているようですが様々な問題もあり、海軍の関心は、無人戦闘機のX-47Bに向いているようにも思われます(下記画像左上がX-47B、右下がF/A-18C通称レガシーホーネット)。


X-47B_and_FA_18.jpg 


アメリカ合衆国大統領選挙で、ドナルド・トランプ氏が勝利して、早2日が経ちました。

同選挙の論評はマスコミに任せるとして、ZEKEの雑感のみを一言。

選挙戦中は、様々な論者が、ヒラリー・クリントン氏有利とか、戦況に応じて節操無く分析を変遷した論者も多かった中、フジテレビ系「Mr.サンデー」出演中のジャーナリスト木村太郎さんだけは、終始一貫してトランプ氏当選予測を主張していました。

ジャーナリストとしての面目躍如といったところでしょうか。

せめて、最近、とある敏腕モデラーの方に製作していただいた、1/20佐藤ミナミさんのフィギュアの画像でもアップしておきます。これは実在の人物である佐藤ミナミさんをタミヤが立体スキャンして原形が製作されたものです。さすがバレーボーラ―、長身(174㎝+ハイヒール)で、たくましいアスリートの脚をしています。

 
minami_03.jpg

minami_04.jpg 
  
05.jpg 


長らく更新していませんでした。一時期、書きたいことが大量に頭に浮かんで(主に映画ネタ・・・SW、007、さらばあぶ刑事etc.)、何を書こうか迷っているうちに長い月日が経過してしまいました。

今や何から書けばいいのかちょっと思いつきません。数少ない読者様、御意見をお寄せいただけると助かります。


永遠の0 豪華版(DVD2枚組) 初回生産限定仕様


このブログのフラッグシップ・トピック(???←クリック可)にレーシングドライビングを志すものであれば、プロ・アマを問わず、必ず読んでおかねばならない本を加えておきました。ZEKEもレーシングを始めたころから何度も読破を試みていますが、いまだにそのすべての内容の理解に及んでいない、まるで、哲学書のような本(笑)です。


今年は、敗戦から70周年なので、戦争について、ある程度力を入れたシリーズをやりたいとして年頭から宣言していました(←クリック可)。そんなおり、政府与党の安倍首相が、集団的自衛権の限定容認による新安全保障関連法の成立という、戦後の日本の安全保障(国防)に一大衝撃を与える国策を実施したことで、このブログに書きたいことも大幅に膨らみ、敗戦70周年の記念企画(?)は当初想定していたよりも、長く、濃く、回数も多いものとなってしまいました(笑)。書く量が多すぎて、リアルタイムに書けなくて事後的に遡って書いたりしたので、読者の方には新たなトピックが増えたことが分からないという残念な事態にもなり、ZEKEとしてはその労力が報われない事態にもなりました(笑)。そこで、このトピックで、題して「敗戦70周年平和祈念シリーズ」の全編を紹介しておきたいと思います。改めて眼を通していただければ幸甚です。

2015.5.3 敗戦70周年平和祈念シリーズⅠ:あえて憲法記念日に問う! 法執行機関である行政府の内閣が「憲法」という法律の解釈を変更できるのは当然のことです。憲法は最高法規であっても他の法令と同様の単なる「法律」のひとつに過ぎません~「禁断(笑)の憲法9条改正私案 」by ZEKE@SAAL


2015.7.3 敗戦70周年平和祈念シリーズⅡ:新安保法案の「集団的自衛権の限定容認」とはどういうことなのでしょうか?/What is Restrictive Collective Self-Defense right ?


2015.8.14 敗戦70周年平和祈念シリーズⅢ:戦後70年安倍晋三首相談話の感想/ZEKE's Impression of The 70th Anniversary comment for the end of the Pacific War by P.M. of JAPAN, Mr. Shinzo ABE.


2015.8.15 敗戦70周年平和祈念シリーズⅣ:2015(平成27)年8月15日、戦争経験者の母と、再映画化された「日本の一番ながい日」を観てきました/On Aug.15 2015, ZEKE has watched a re-maked Japanese movie "EMPEROR IN AUGUST" also with my mom who has a real experiment of the WWII.


2015.9.19 敗戦70周年平和祈念シリーズⅤ:新安全保障法制可決に関するZEKEの考え方/ZEKE's Thinking about the NEW Lational Security Laws System.


2015.9.24 敗戦70周年平和祈念シリーズⅥ:陸海空自衛隊は訓練ばかりしていて実戦経験が無いなどということはありません!~「日々是実戦」なのです!!!


RIシンチ・ブラッドパッチ処方後_02


2年に一度のお楽しみのこのシーズンがやって来ました。今年の冬はスターウォーズのEPⅦの公開もあったりして楽しみがいっぱいですが、6人の007ジェームス・ボンドのよる全作品の評釈(←クリック可)なんて企画を本ブログでやったZEKEとしては、この作品が楽しみでなりません。銃は揃えているけど(オイオイ)、サントラ他や、1/18のボンドカーのミニカーとか買わなきゃ・・・(笑)


未だ、ストーリーの詳細が明かされていない、最新作となる「007 スペクター」。明らかになっていることは、今回も「慰めの報酬」同様に、前作「スカイフォール」の続編として物語の始めからボンドの任務は始まっており、謎の人物を追跡しているとのこと。「スカイフォール」で焼け残った写真を受け取ったボンド(ダニエル・クレイグ)は写真の謎を解き明かすためにローマに潜入し、そこで美しい未亡人(モニカ・ベルッチ。マトリックスにも出てたけどこの人はホントにセクシー!)に出会い、スペクターの存在をつきとめるが…。

「慰めの報酬」ではシリーズの新たな宿敵としてクウィンタム・オブ・ソラスというのが示唆されていたようですが、どうやら。オールドファンにも懐かしいスペクターが復活するのでしょうか? スペクターといえば、イアン・フレミング原作の「ジェームズ・ボンド」シリーズにも登場する悪役で、世界征服を狙う悪の天才であるエルンスト・スタヴロ・ブロフェルド(Ernst Stavro Blofeld)が率いる、世界規模の犯罪組織「スペクター」(SPECTRE: SPecial Executive for Counter-intelligence, Terrorism, Revenge and Extortion、「対敵情報、テロ、復讐、強要のための特別機関」)の首領をつとめており、第1作の「Dr.NO」からジェームズ・ボンドの宿敵として登場し、その最初で最後の妻トレイシーをも殺し(女王陛下の007)、「ダイヤモンドは永遠」にてブロフェルドが殺されて壊滅させられたのでした。

劇中、ボンドの従えるチームはボンドを助けようと一丸となって奮闘しますが、それぞれに危機が迫ることになるようです。また、今回の任務はボンドの幼少期に関わる秘密に繋がっていくというのです!果たして一体、今回のボンドの任務とはどんなものなのでしょうか?


はたして、どういうプロットなのか、いまから楽しみです!!!


 ZEKEがかつてアメリカ合衆国にいたときや、弁護士になってからもいわゆる外資系の法律事務所(正式には「外国法共同事業法律事務所」)に勤務したときには、西欧人が書く手描き文字(hand-writings)の判読には難儀したものでした。

 単に字が汚いという方もいましたが(笑)、日本人のようにZEKEのころは中学の初めの英語教育で英字の活字体と筆記体の大文字と小文字をきちんと習って、文頭と固有名詞の最初の一文字だけに大文字を使うという法則の教育をキチンと受けているのか?、西欧人は滅茶苦茶で、タイプ(今時あるかな?)やワープロで打たない限り、全部大文字や全部小文字やその混合という方もザラでした。

 特に数字も含めて独特の慣習があるので、外資系にお勤めになる方や、仕事上、西欧人と接する方は、下記の法則を知っておいて方が無難です。参照にしてください。RIシンチ・ブラッドパッチ処方後_02

 本トピックは当ブログへの掲載につき依頼者の完全な同意を得ているものであり、守秘義務違反の問題はまったく生じないものであるとともに、本記事は、当事者を特定しうる情報をすべて匿名化してあります。  

:本文中で(⇒pdf.)とされているリンクはダウンロードに「kokorozashi」というパスワードが必要です。パスワード入力後に表示される画面で「ダウンロード」をクリックしてください。 なお、パスワードが求められず、直接にダウンロードページが表示されることもあります。 


 交通事故の案件の被害者から、加害者、より実質的には損害保険会社に対して、いわゆる「むち打ち」を理由にして、損害賠償請求をするのは非常に難しいのが現実です。


ちなみに、「むち打ち」という用語は、病名や怪我名ではなく、頚椎捻挫ほかの怪我の結果として生じる「症状」のことを意味する用語です。これまで、むち打ちの原因は、他覚症状のない、肩こりや頭痛などの自覚症状を伴う、頚椎捻挫であり、それゆえ、裁判外の損害保険会社相手の交渉でも、また、加害者を相手取った裁判(被告は実際の加害者すなわち保険契約者ですが、現実に裁判を遂行するのは保険会社が選任した弁護士です)でも、損害賠償請求が非常に困難で、多くの交通事故のむち打ち被害者を苦しめてきました。


しかし、近時の医学的研究の成果で、「むち打ち」という症状の一部は、単なる頚椎捻挫を原因とするものではなく、脳脊髄液腔から脳脊髄液(髄液)が持続的ないし断続的に漏出することによって脳脊髄液が減少し、頭痛、頸部痛、めまい、耳鳴り、視機能障害、倦怠などさまざまな症状を呈する疾患である、「低髄液圧症候群」(脳脊髄液減少症)を原因をするのではないかという見解が有力になってきました。
医学的に言えば、①脳脊髄液減少症と低髄液圧症候群は同一というか症状の程度の違いに過ぎないという見解と、②低髄液圧症候群は脳脊髄液減少症の一種としてある種の別扱いをする見解が存在します。もっとも、両症状においても、交通事故やスポーツなどによる衝撃で脳をおおう角膜に穴があくと、脳と脊髄の周囲を循環している脳脊髄液が漏れるという症状が生じ、脳の位置が下がり、頭痛やめまい吐き気などの症状が現れるものです。


このような医学的発見にもとづき、交通事故のむち打ちの原因が低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)と主張する訴訟が現在多発しており、東京地裁の交通事故専門部である民事第27部でも同症状につき勉強会が盛んに催されているとも仄聞します。


SALLでも、自己のむち打ちの原因が低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)であるとして、依頼を受け、加害者(実質的な相手は損害保険会社)を相手取って、足掛け2年にわたり、東京地裁民事第27部(交通事故専門部)にて、訴訟係属していましたが、先般、保険会社の提示額の5倍以上の和解金額を認めた、勝訴的和解を勝ち取りました。和解条項は後記赤字の段落にてアップしてあります。



事件の概要は以下のとおりです。

被害者(SAALの依頼者)は自動車運転中、赤信号で信号待ちの停止していたところ、後部から加害者の自動車に追突されたもので、過失割合は、0対100で、完全に加害者に責任のある交通事故でした。

被害者は、低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)の治療のほか、整骨院での施術料と、休業損害と、慰謝料を求めて、裁判外で交渉し、あげくに、調停も申し立てたのですが(この調停にはSAALは関与していません)、保険会社の提示額は見舞金名目で約30万円程度というものでした。

そうこうしているうちに、加害者(実質的には損害保険会社)から、被害者を相手取って、「債務不存在確認請求」を提起してきました。「債務不存在確認請求」というものには説明が必要でしょう。普通の裁判は、「被告は原告に対して**円を支払え」という請求ですが、債務不存在請求というのは、加害者が原告になり、被害者を被告として、「原告は被告に対して本件事故について損害賠償を支払う必要はない」ということを確認する訴訟です。これは、請求を続ける被害者をあきらめさせるために、損害保険会社が用いる常套手段です。

これに対して、被害者である当方は、損害賠償請求を求めて、加害者(実質的には損害保険会社)に対して、反訴を提訴しました。反訴状はこちら(⇒pdf.)です。当該事故のむち打ちと低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)について、図解入りで詳細に述べています。

まだ、最高裁による決定的なリーディングケースが出ていませんが、弊職が、他の判例の分析や、今回の訴訟で感じ取ったところでは、東京地裁民事27部(交通事故専門部)を中心とするこの問題の判定基準は、「RIシンチのレントゲン(後述)により脊髄圧の低下が明白であり、ブラッドパッチ治療を施したこと(後述)により、脊髄液の漏出が止まったことが同じくRIシンチのレントゲンにより明白になっており、かつ、起立性頭痛がある被害者」に限定して、低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)にもとづくむち打ちを認める傾向になっているようです。


起立性頭痛(その名の如し、起立すると頭痛やめまいをもよおすもので仰臥していなければその苦痛に耐えられないものです)の要因のうち10パーセント程度の原因が低髄液圧症候群といわれているのであって、起立性頭痛の訴えている者のみが低髄液圧症候群ではなく、かかる傾向には賛同しがたいものがあります。もっとも、反訴原告は、本件事故直後より、自己の主な愁訴として頭痛に悩まされていることを訴えており、本件は、低髄液圧症候群にもとづく起立性頭痛である事案でした。

本件では、上記に述べたとおり、RIシンチのレントゲン(後述)により脊髄圧の低下が明白であり、ブラッドパッ処方(後述)により、脊髄液の漏出が止まったことが同じくRIシンチのレントゲンにより明白になっているのは下記の図表のとおりです。


まずはレントゲンの見方を図説します。


RIシンチ・レントゲンの見方 


まずは、被害者が、むち打ちの症状に悩まされていたときのRIシンチを紹介します。RIシンチとは、RI脳槽・脊髄液腔シンチグラムまたはRIシステルノグラム(以下単に「RIシンチ」という)ともいいますが、ルンバール針というきわめて極細で安全な針を用いて腰椎部から脊髄液内に、In-DTPA(=放射性同位元素のインジウムでラベルされた放射性物質で脊髄腔造影用にもちいられるラジオアイソトープ、すなわちRI)を注入して、注入後30分後、1時間後、3時間後、そして、6時間後に各々レントゲン撮影することで、腰椎から、脊髄、頚部、そして頭蓋内の脳にまで上交する脊髄液の循環経路において、RIがどのように分泌または漏出の有無を観察する検査方法で、反訴状10頁以下「13.脳脊髄液減少症の診断と治療」で紹介しましたが、ごく異端の少数論者を除いて、多くの医療専門研究者や医療機関において脳脊髄液減少症の確定診断として「現時点では、脳脊髄液減少症に関して最も信頼性の高い画像診断法である」(脳髄液減少症研究会ガイドライン作成委員会編「脳髄液減少症ガイドライン2007」)として認められている検査方法です。


RIシンチ・ブラッドパッチ処方前_02


①の腰部、正確には膀胱より、楕円形の形を成して漏出した脊髄液の陰影がはっきりと見て取れると思います。この画像が、被害者の低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)の確定的診断となりました。ちなみに上記画像の右下のイチョウの葉のような陰影は脳を示します。


次に、ブラッドパッチ治療を施したIRシンチ・レントゲン画像を紹介しましょう。ブラッドパッチ治療とは、髄液が漏れている部分の硬膜外腔に自己の血液を注入して漏れを修復する治療方法です。脊髄を覆っている一番外側の膜を硬膜といいますが、ここに患者の静脈から採取した血液を注入するものです。注入された血液は硬膜内に薄く広がり髄液が漏れていた部分を覆いますが、血液中のフィブリゲン(凝固物質)が固まって糊の役割を果たし、漏れた部分をふさぐことにより髄液の漏出を防ぐことになります。


RIシンチ・ブラッドパッチ処方後_02 



髄液の陰影は腰部(膀胱)から、上方に真っ直ぐに、脳まで伸びており、髄液の漏出を現すようなコブ状等に膨らんだ陰影は全く無いことが解かります。ブラッドパッチ治療が奏効した証左です。


上記を詳細に述べ、本件訴訟を、当方の有利にひきつけた準備書面はこちら(⇒pdf.)です。上記の反訴状も同様ですが、裁判書面に画像を積極的に示す弁護士はまだまだ少数でしょう。しかし、SAALでは、裁判書面は、裁判官へのプレゼンテーション書面である割り切っています。これからも、雑誌や書籍編集等のDTP技術も応用しながら、積極的に新しい試みを施した裁判書面作りをする所存です。


法廷を離れて、非公開の弁論準備手続(公開の法廷ではなく、非公開の弁論準備室という個室でなされ、裁判官も法服を着ないし、より、代理人弁護士同士が裁判長を挟んでひざを詰めて腹を割った議論が可能となるもので、従来は「弁論兼和解」という法律の明文にない手続でしたが、民事訴訟法の改正で「弁論準備手続」という正式な制度になりました)では、和解金につき、被害者の整骨院の施術代と、休業損害と慰謝料について争点となりました。ここでも、加害者(損害保険会社)は、約30万円程度の和解額を示し、調停のときと変わらない、完全なゼロ回答でした。しかし、裁判所が、整骨院での施術費1,196,040円、休業損害及び慰謝料500,000円を両当事者に提示し、加害者側も、結局、当該和解案を受諾しました。金額が大して多額でないということと、損害保険会社としては自己の会社の事件で低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)が原因のむち打ちであるという判決が公表されるのを避けたいという思惑があったのかもしれません。ともあれ、和解条項中に「外傷性低髄液圧症候群に起因するむち打ち症を負わせた」の語が明記された和解が成立しました。和解条項はこちら(⇒pdf.)です。 



以下では、この問題のプロユース的(専門的)な書籍を若干紹介いたします。

永遠の0 豪華版(DVD2枚組) 初回生産限定仕様脳脊髄液減少症ガイドライン〈2007〉
脳脊髄液減少症研究会ガイドライン作成委員会 (著)


 篠永正道医師(国際医療福祉大学熱海病院脳神経外科)は、2000年に至り、交通事故後の外傷後症候群の原因のひとつが髄液漏出との疑いを強くし、患者の協力を得て、造影脳MRI、RIシンチグラフィーを行い、髄液漏出・減少の所見が見られる症例がブラッドパッチ治療で症状改善することを発見しました。
 同医師は2003年に「神経外傷」に「外傷性低髄液圧症候群(髄液減少症)の診断と治療」との表題で論文を発表し、さらに同年テレビ朝日系列の「ニュースステーション」で報道されてから患者数が急速に増加しました。
 篠永医師は、この見解に賛同する医師らと2004年2月から脳脊髄液減少症研究会(第1回)を開催して、その後年1回のペースで研究会を開催、これらの研究会の成果として、2006年「脳脊髄液減少症ガイドライン2006」を、そして、2007年に上梓されたのが本書でZEKE@SAALの上記訴訟でも全面的に依拠しています。

 

41rKuychBsL__SX340_BO1,204,203,200_ 低髄液圧症候群―ブラッドパッチを受けた人、または、これから受ける人へ (精神医学と賠償シリーズ (3)) 
吉本智信 (著)


 上記の書籍の篠永医師らの診断基準に対しては神経外傷学会や整形外科分野から強い批判が出され、特にむち打ち損傷に基づく脳脊髄液減少症発症を理由とする損害賠償の訴えに対し損保側が猛反発をしました。これを擁護し、上記の篠永医師らの診断基準がRIシンチグラムが最も信頼のおける画像診断法であるとしている点を批判する論陣を張っているのが、吉本智信医師で、裁判でも損保側に立った鑑定書を提出するなど、積極的な反論活動を展開しています。被害者側としては、これらの反論を打破する理論武装が求められ、被害者側代理人弁護士の腕の見せ所です。


上記の論争の詳細はこちらのウェブサイトをどうぞ(←クリック可)。



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。