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●時事問題:News etc.


このカテゴリでは、必ずしも法律問題に限定されず、また、いたずらに現職の弁護士という視点にとらわれず、各種ニュースを含む時事問題をざっくばらんに語ってみたいと思います。


時機を少々失した紹介で恐縮ですが、2009年3月18日、下記のようなニュースがありました。


 

海自最大の"空母型"新護衛艦「ひゅうが」が横浜にて引渡式が開催される

APRB News  2009年03月18日 16:27   下記画像はウィキペディアより


800px-JMSDF_DDH_181_Hyuga.jpg 


「ひゅうが型護衛艦」の概要やスペック等についてはこちら

をご参照ください(ウィキペディアより)。


海上自衛隊のギャラリーでの紹介はこちらをご参照ください(海自ウェブサイトより)。


政府及び海上自衛隊では、この「ひゅうが型」護衛艦を、ヘリコプター搭載護衛艦 (DDH) であると分類しています。タイトルで空母「型」としたのはそのためです。


もっとも、この引渡式等はあまり大きくニュース報道等がなされなかった気がしますが、軍事的観点からしても、法律・政治の観点からしても(いわゆる憲法9条問題ですね)、この「ひゅうが型護衛艦」は、「さらなる改修・改造によりジェット戦闘機や攻撃機(日本では憲法上の理由により「支援戦闘機」と呼びます)の固定翼機を運用できる航空母艦としてのポテンシャルはあるのか?」(ローターを有するヘリコプターは"回転翼機"という航空機に分類されます。固定翼機を運用できる艦船を"航空母艦"、すなわち空母と呼びます)ということが、ネット上で論じられているのが散見されます。


 とりわけ、政治・法律関係の論者は軍事知識に乏しい方も多いので( 有名なのが「B52が空母から飛び立つ」とのたまわれた噂のある女性政治家etc. )、ここでは弁護士であり軍事オタク(笑)でもある私が、あくまでも私見でありますが、「ひゅうが型自衛艦が固定翼機を運用する空母になる可能性」とその憲法上と政治上と国防上の問題点(ついでに仮想の固定翼機の艦載機まで)について論じてみます。


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(1996/05)
鳴海 章

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日本の航空軍事小説の第一人者である鳴海章による「原子力空母『信濃』」シリーズの第1巻。トンデモ本にならないよう(笑)、いかに国際情勢において、日本が米国からニミッツ級攻撃型原子力空母を購入させられる羽目となるかが丁寧に描写され(しかし、後述の現在の政府の公式見解である「攻撃型空母は憲法上保有できない」という論点には触れられていません。筆者がそれを知らなかったのか、あえて無視したのかは分かりませんが)、そして、海自がその空母を因縁の「信濃」と命名して運用し、空自がF-4ファントム改とAV-8Bハリヤー改ほかの艦載機を運用するというストーリー。「空母型」護衛艦である「ひゅうが」型1番艦の引渡しに際して再読しました。

   
結論から言えば(私見ですが)、一定の改修・改造により、ひゅうが型護衛艦は固定翼機を運用する空母になる可能性(ポテンシャル)があると考えます。

 


  いわゆる固定翼機を運用できる
航空母艦(英語では”Airclaft carrier”の分類上の観点から理由を述べれば、ひゅうが型護衛艦はその艦体の規模(全長197m・推定満載排水量18,000t)からして、アメリカのニミッツ級(全長330m~333m・満載排水量98,500t~105,500t以上)や、イギリスのアーク・ロイヤル(全長245m・満載排水量43,060t)ような、アングルド・デッキ(離発艦を同時にできる斜め甲板)を装備する空母には到底及ばないものの、イタリアの軽空母ジュゼッペ・ガリバルディ(全長180.2m・満載排水量13,850t 本艦も当初はヘリコプター搭載艦として建造されたものです)を超える軽空母にはなりえると思います。


そして、改修・改造のポイントは以下のとおりです。

 

①航空機の離発艦に耐えられるような甲板の強化(すでにひゅうが型護衛艦はその程度の強度を有していると推定されております)。

 

②AV-8VやF-35Bのような短距離離陸機以外の固定翼機も発艦させる場合には蒸気式又は最新鋭の電磁式カタパルトの装備もしくは甲板最前部をスキージャンプ型甲板とする。

 

AV-8VやF-35Bのような垂直着陸機以外の固定翼機も着艦させる場合には航空機に装備のアレスティングフック(着艦フック)を拘引する着艦用のアレスティング・ワイヤー(アレスタケーブル)と、着艦を誘導するフレンネルレンズ光学着艦装置の装備。

 

④VTOL(垂直離着陸機)を運用(特に着艦)させる場合には、エンジンから発するジェットブラストに対する甲板の耐熱対策。

 

⑤航空機の格納庫のスペースについて、改修しても不足する分は、航空機を甲板上に係留すれば足りる(これは運用上の問題も含む)。

 

・・・・・おおむね、主要な箇所としては、以上の改修で、ひゅうが型護衛艦は、軽とは言っても、空母「型」ではなく、正真正銘の「空母」になるかと思うのです。

 


次に、いわゆる憲法9条に関わる問題点について論じてみることにします。現在の政府公式見解では「攻撃型空母は憲法上保有できない」とされていますが、この見解自体を変更してしまうか、もしくはそれを変更しなくても「防衛目的の空母は保有できる」という立論は成り立ちえます。


 

 「空母という装備がいったい何か?」ということを考えたら、それは「洋上の航空機移動基地」ということになり、それにより、航空機は、自衛権に基づく専守防衛として、その展開範囲を拡大できるということになります。


 航空機の展開範囲の拡大といえば、以前は憲法上の問題で導入が見送られていた空中給油の実施が、現在では、空中給油機を導入して実施されています。


 結局、「航空機の展開範囲の拡大」という観点からすれば、日本の自衛隊が空母を保有することも、単なる防衛政策上の問題、すなわち、違憲ではないということになるかと存じます。


 もちろん、自衛隊の海外派遣を違憲とする立場や、とりもなおさず、自衛隊の存在自体が憲法違反だとする立場の方からは、上記の結論は受け入れがたいのは当然です。


・・・自分としては、1/700とかでキットが発売されたら、買っちゃうかも・・・とか考える程度の、しょーもない在野のイチ弁護士です。


 全国*****人の「彩雲の志とともに」のファンの方、お待たせしました! やっぱり、このブログでは以下の話題は避けられないでしょう(笑)。航空機オタク、もとい、愛好家またはマニアのZEKE@SAALとしては、仮に、自衛隊が、固定翼機を運用できる「ひゅうが型"改"」が就役したり、他に本格的な正規空母を保有することになった場合、その空母は、どの機種の固定翼機を艦載機として運用するのか? (仮想艦載機)という問題が気になってしまいます。

 

 偵察機(早期空中警戒機)についてはもともとアメリカ海軍の艦載機である E-2ホークアイ があります(下記画像は空自仕様)。

JASDF_E-2C_Hawkeye  

 

  問題は、戦闘機や支援戦闘機(他国で言うところの「攻撃機」。憲法上の理由で日本では「支援戦闘機」と呼ばれています)です。現在の空自で艦載機ベースの機種は F-4EJファントム改 しかありません(下記画像は空自のF-4EJ改)。しかし、ファントムは将来的に空自においても退役することとなっています。

 F-4EJ-kai

 

・・・さらに、次期防衛計画における F-X(Fighter-eXperimentalの略称で、空自の次期主力戦闘機導入計画)の候補機の中から、艦載機といえば、 F/A-18E/Fスーパーホーネット も挙げることもできます(一応はネ。苦笑)。ただ、軽空母上において、特段の短距離離陸能力(STOL)を有さない本機が運用可能かは疑問もあります。

FA-18E  

・・・となると、本機が最有力候補の本命の機体となるでしょう。すなわち、次期防衛計画における F-X(Fighter-eXperimentalの略称で、同機のA型(空軍型)が空自の次期主力戦闘機導入計画)の候補機のひとつである、F-35A(空軍型)の採用が見込まれていますが、さらに、 F-35ライトニングII B(STOVL/短距離離陸・垂直着陸型~ハリアーのように垂直離陸は空ペイロードの機体ではどうにかできるのかもしれませんが、よく分かりません)またはC型(艦載型)なら空母で運用できるということになります(下記画像はB型の試験飛行)。


753px-X-35.jpg

ちなみに、以下の動画で、アメリカ合衆国海兵隊の強襲揚陸艦(海自のひゅうが型よりも小型)から短距離発艦をしたり、垂直着艦する様子を観ることができます。


 

少なくとも試作型のF-35B(空ペイロード状態?)は垂直離陸ができるようです(下記動画参照)。


 

 

色々と妄想(!)を繰り広げるのも楽しいかもしれません。とりわけ、模型製作の領域では・・・。


1/700 ウォーターライン No.20 海上自衛隊 ヘリコプター搭載護衛艦 いせ 就航時

1/700 ウォーターライン No.20 海上自衛隊 ヘリコプター搭載護衛艦 いせ 就航時
(2011/02/20)
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   このプラモデルは上記で紹介した「ひゅうが型ヘリコプター護衛艦」ですが、架空の設定のオマケとして、上記画像の甲板前方にF-35ライトニングⅡBが2機、甲板後方にAV8-Bハリアーが2機、それぞれ係留(タイダウン)されていますが、艦体と同スケールの米国海兵隊が現在運用しているAV8-Bハリアーとアメリカ合衆国を中心とする8か国で共同開発が進行しているF-35ライトニングⅡBの2種類の短距離/垂直離着陸機(VSTOL)が付属しており、架空のひゅうが型ヘリコプター搭載艦が軽空母になるかもしれない未来像を模型上で楽しめるようになっています。実に面白いキットです。




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800px-F-22_Raptor_-_100702-F-4815G-217.jpg   


当ブログの 日本の海上自衛隊が空母「型」護衛艦を保有することについての一考察 のトピックス(調子に乗って趣味とオタク知識丸出しの長文のトピックスを書いた私も私ですが、皮肉にも当ブログで最もアクセスの多いトピックスなのです・・・そんなに面白かったですか?)の、"仮想艦載機"のひとつとして、 F-35ライトニングII B(垂直離着陸型)またはC(艦載型)を紹介した箇所で、日本の空自における、 F-X(Fighter-eXperimental/航空自衛隊の次期主力戦闘機導入計画)ついて記載しました。もっとも、F-Xにおいて、航空自衛隊は、ロシア、インド、中国、もしかしたら数機であっても北朝鮮も保有しているかもしれない、 F-15 イーグル では伍して対抗し得ない、 Su-27 フランカー・シリーズ に今現在唯一対抗できる世界最強の戦闘機である、 F-22ラプター の採用を熱望していました。


 しかし、米国、特に議会においては、最新技術の国外の流出と、日本の脇の甘い情報管理体制などがネックになっていました。また、日本は海外の戦闘機等を採用する場合、単に輸入するだけでなく、国内の軍事系重工業企業の技術発展と振興のために、ライセンス契約にもとづく、国内ノックダウン生産を望むので、これも技術流出という点で米国議会が懸念するポイントでもあったわけです。ちなみに、他にもF-15を運用しているイスラエルなどは国内生産などということには全く興味がなく、100パーセント米国からの輸入に頼っていますので、イスラエルは、自国の予算問題が解決すれば、日本に先立って、F-22を採用する可能性があるといえるでしょう。


そんなわけで、日本が F-X(Fighter-eXperimental)おいて、F-22を導入する可能性は皆無に近く、攻撃機(日本では憲法上の理由で「支援戦闘機」と呼びます)としては優秀ですが戦闘機としては今ひとつ能力に欠き、しかも、まだ実用段階に入るには年月が要するとされる、 F-35ライトニングII の導入を米国から勧められていました。


ところが、輸出型F-22の開発がありえるかもしれないという、そんな風向きが変わるかもしれないニュースが飛びこんできました。



同記事いわく
「レキシントン・インスティテュートの防衛アナリスト、ローレン・ソンプソン氏によると、日本の防衛省は導入を計画している次期主力戦闘機(FX)として、F22戦闘機を40─60機購入することを希望している。
 主要な防衛関連会社数社のアドバイザーを務める同氏によると、日本は輸出向けの最新鋭戦闘機の開発費用としていくら拠出してもかまわないとの姿勢を示している。アナリストの試算では、高度な機密を要する部品を取り除くなどして輸出用の機種を開発するコストは約10億ドル。
 日本政府は、日本への攻撃を抑止するためにはF-22のような戦闘機が必要だとしている。ソンプソン氏によると、北朝鮮のミサイル発射などの一連の挑発行為で、次期主力戦闘機の導入問題が再び注目されているという。
 米空軍は最近これまでの方針を翻し、F-22戦闘機の輸出用機種の開発は不可能ではないとの姿勢を示した。ソンプソン氏によると、米上院歳出委員会の防衛分科会の議長を務めるダニエル・イノウエ上院議員は、F-22戦闘機の日本への輸出を支持し、規制解除に向け努力しているという。」

未だに反対している、もと米上院軍事委員会補佐官グレッグ・キリー氏の、反対意見もありますがこれは、日本の航空自衛隊が(たとえ米国版のダウングレード版のモンキーモデルであっても)F-22を導入する可能性が再び復活したということで大変意味のあるニュースではないでしょうか。何故日本のテレビや新聞などの既存のメディアでは大きくとまではいかなくても適切に報道
されないのでしょう。


↓ つまり、こんな塗装のF-22が見られる可能性が絶無ではなくなったかもしれないのです。模型で先行して、(仮想ですが)再現してみるのも、面白いかもしれません。

  

 

F-22j
電撃SCALE MODELER 2008年2月号 14ページより引用

 

電撃 SCALE MODELER (スケールモデラー) 2008年 02月号 [雑誌]

電撃 SCALE MODELER (スケールモデラー) 2008年 02月号 [雑誌]
(2007/12/25)
不明

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 書籍扱いの事実上の雑誌ですので、新品はもう売り切れで、amazonの中古商品や、yahoo!オークションなどで購入するしかないでしょう。

 ただし、非常に出来のいい、1/144F-22ラプター組み立てキット(プラモデル)も付属している大変お得な書籍です(よって、中古価格も高価です)。

  また、難解複雑極まりない、F-22の塗装パターンをカラーでわかりやすく解説してあるのは私が知る限りでは、この書籍だけだと思います。よって、本だけの中古品を購入しても、模型製作・塗装の参考になると思われます。

 

最強戦闘機F-22ラプター

最強戦闘機F-22ラプター
(2007/11/30)
ジェイ・ミラー 石川潤一 訳 

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 カラー写真は冒頭のみですが、実機の解説という意味では必要以上に詳細に記載されていて、訳本であっても、決定版といって差し支えない本だと思います。

 また、本の末尾に、訳者の手による「あとがき」ということで、F-22が航空自衛隊の時期主力戦闘機になる可能性に関して、(F-22は)「自衛隊時期戦闘機に最適か?」という、日本語版オリジナルの章を設けています。内容・及び結論は、アメリカのF-22の輸出政策的な理由で難しいだろうとされています(ネタバレ?)。




 


 

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以前、「 次期防衛計画における F-X(Fighter-eXperimental/空自次期主力戦闘機導入計画)の行方~アメリカ第五世代戦闘機F-22ラプターは空自の次期正式戦闘機になるか?・・・米上院歳出委、空軍への輸出向けF22戦闘機開発の打診検討 のトピックスで、「輸出型F-22の開発がありえるかもしれないという、そんな風向きが変わるかもしれないニュースが飛びこんできました。」などと書きましたが、またまた、風向きが変わって、空自がF-22を採用するのは絶望的な様相となってきたようです。


 「F22、日本にとって高い買い物」 米、輸出を否定 2009年7月16日13時1分

(朝日新聞社 asahi.com)

によると、

『米国防総省のモレル報道官は15日の記者会見で、米軍の最新鋭戦闘機F22について<中略>生産中止の方針に変更がないことを強調した。日本が求めるF-22の輸出についても「輸出仕様のF-22の購入は、日本にとっても、その他の国にとっても非常に高額になるだろう。(新型戦闘機)F-35の共同開発に同じ金を投じた方がいい」と否定した。


なんだかな・・・・・・(苦笑)。 ↓ 模型の世界ではこんなスゴイことになっていますけど。

(モデルグラフィックス2009年11月第300号・57ページから引用)


HASEGAWA 1/48 F-22 


Model Graphix (モデルグラフィックス) 2009年 11月号 [雑誌]

Model Graphix (モデルグラフィックス) 2009年 11月号 [雑誌]
(2009/09/25)
不明

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モデルグラフィックス創刊25周年&通巻300号、おめでとうございます!!! Congratulations ! Model Graphix 25 years anniversary & 300th issue !



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(画像は著作権フリーの百科事典ウィキペディア より)



 トヨタ自動車は、2009年第41回東京モーターショーにおいて、小型スポーツのコンセプトカーであるトヨタ「FT-86」を発表しました。


 「クルマ本来の運転する楽しさ、所有する歓びを提案する小型FRスポーツのコンセプトモデル」のスローガンを掲げて、富士重工業(スバル)との共同開発によって開発が進められています。基本スペックは、全長4160×全幅1760mm×全高1260mm、ホイールベース2570mm。4名の乗車定員、重心を低くできる水平対向4気筒(ボクサーエンジン)のNAの2.0Lエンジン(FA20型)搭載とのことです。



 FT-86は、「頭文字D」の主人公、藤原拓海の愛車としても知られる、いわゆる"ハチロク"の再来です。他のスポーツカーが、年々、大型化・高額化している中で(同じくトヨタ・レクサスのLFAなど・・・あとは日産GT-Rとか)、このような現実的な価格で購入できるコンパクト・スポーツカーの登場は、エコカーやミニバンばかりがもてはやされる現在において、画期的な決定です。サーキットにおけるスポーツ走行の入門用のベース車両としても最適だと思います(峠や環状線での公道レースはダメよ)。"コンセプト"とはいえ、実走可能なようですし(どうかな?)、内装に手直しをしても、外観やエンジンスペック等はほとんどそのままで市販化される可能性が高いでしょう。2011年後半あたりに市販化を目指すとのことですから、今から楽しみです。

 

 

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 またもや、モータースポーツ、特に日本人F1ファンにとって、さみしいニュースが飛び込んできました。皆様もご存知の通り、昨年のホンダの撤退に続き、トヨタ自動車も、11月4日、2009年をもってF1から撤退することを発表したのです。 F1タイヤを独占供給していたブリジストンも撤退を表明しました。正直言って、ホンダ党の私はさしてトヨタを応援していたわけではありませんが、これでドライバー以外の日本のメーカーによるF1参加は皆無と化したことになり、やっぱり、重ね重ね、寂しい限りです。


トヨタのF1参戦の遺産というか直接の技術的成果は、先ほど開催された2009年東京モーターショー(コンパニオンさんも含めてこの業界の方々は単に「モーター」と呼びます)にて、限りなく市販モデルに近い実走モデルが公開された、レクサスのフラッグシップたるスーパースポーツカー「LFA」として形どられたと言ってもいいでしょう。



トヨタ、11月4日、2009年をもってF1撤退を発表 チームは売却せず他事業に転換 

 2009年11月4日 19時33分 ISM

 

下記画像はヤルノ・ツゥルーリがドライヴする2007年モデルです(ウィキペディアより)

 

ファイル:Jarno Trulli 2007 Bahrain (crop).jpg

 


  しかしながら、上記のニュース発表で気がかりだった点が、まさしくその通りとなりました。


FIAがトヨタを聴取へ「撤退は契約違反」 

 2009年11月5日 18時07分 ISM


 国際自動車連盟(FIA)が、11月4日、F1撤退を宣言したトヨタを事情聴取すると発表したのです。FIAによれば「来季後の撤退を発表したブリヂストンは次の供給メーカーを探すのに18カ月の猶予を与えてくれたが、トヨタは2009年8月に2012年までの参戦に署名したばかりだ」とし、撤退は契約違反と指摘しているのです(むろん、今年のF1分裂騒動で多くのF1チームから批判にさらされたFIAの予算削減策を擁護する目的もあるでしょうが)。

 

 この契約違反にトヨタ側が撤退発表前に気づいていない訳は無く、要は、違約金を支払ってでもF1から手を引いて、エコカーに経営資源を集中させて、来期の黒字化に万全を期す所存なのでしょう。


 

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 日本航空の更生計画提出、8月末に延期へ リストラ拡大で調整難航  
 MSN産経ニュース 2010.4.23 21:25 
The rebirth plan presentation of the Company Resuscitation Law of Japan Air Lines was postponed in the end of August because of difficulty of adjustments of restructuring.


日本航空、赤字1600億円に 過去最悪、更生計画に影響も (1/2ページ)  
 
MSN産経ニュース 2010.4.25 01:30
Japan Air Lines appropriated the worst deficit 160 billion yen in the past.  This gives awful influence to a rebirth plan of the Company Resuscitation Law.
 



我国日本の「ナショナル・フラッグ・キャリア」(意味が分からない方がいるそうですが、直訳すれば「国民的旗艦航空会社」とでも訳することになります。要は一国を代表する地位にある航空会社のことです。山崎豊子女史が小説「沈まぬ太陽」で「国民航空」と銘打ったのもそれと無関係ではないでしょう)である日本航空が2010年1月19日に東京地方裁判所に会社更生法の手続を申請、受理されたことを受け、株式会社企業再生支援機構をスポンサーに、経営再建の道を図ることとなりました。

しかし、日本航空の業績悪化というか、経営破たん状態は最近に始まったわけではなく、今回の会社更生手続の申立てもようやくの感があります。
 

日本航空ははるか以前にも破綻寸前の状態に大幅なテコ入れを試みたことがあります。このあたりのエピソードは、小説的再構成、すなわち脚色がなされているとはいえ、山崎豊子女史の小説である、「沈まぬ太陽」に詳しく描写されています。とりあえず史実を述べると、1985年に中曽根内閣(「沈まぬ太陽」の利根川総理のモデルとされる人物)による日本航空の民営化方針を受け、総理のブレーンである瀬島隆三氏(「沈まぬ太陽」の龍崎一清のモデルとされる人物。同じく瀬島隆三氏をモデルとした山崎豊子女史の小説には「不毛地帯」があります)の仲介で、カネボウ会長の伊東淳二氏(「沈まぬ太陽」の国見会長のモデルとされる人物)が日本航空の副会長を兼任し、1986年には伊藤氏は日本航空会長に就任し、日航の「45/47体制」廃止対応や日本航空123便墜落事故の収拾にあたる傍ら、労使協調と経営多角化路線をここでも推進したものの、1987年にいたり、日航独自の労使対立が深刻化し、任期半ばにして日本航空会長を辞任に追い込まれたのでした。

結局、日本航空の経営悪化は抜本的解決が長らく先延ばしにされていただけで、今回の会社更生法手続きの申立ては遅きに失した感すらあります。 これからは、裁判所の強力な監督下のもと、人員の大幅な削減(リストラ)、路線の縮小・撤退、関連会社の統合・売却等による整理など、大ナタを振るう必要があるでしょう。はやくも、地方路線の地元からは就航継続の陳情があるとされていますが、日本の地方空港は必要以上に存在しすぎでそれらに赤字で就航している現状を放置することはできないでしょう。また、ナショナル・フラッグ・キャリアとはいえ、不採算路線は海外であっても聖域ではいられないと思われます。



さて、「... 続きを読む」では、いわゆる企業の「倒産法」分野の法律である、民事再生法、会社更生法、破産法の差異について述べたいと思います。 

 
On January 19, 2010, Japan Air Lines which is "National Flag Carrier" in Japan filed the process of the Company Resuscitation Law to Tokyo district court.  From now on, Japan Air Lines begun to attempt its rebuild sponsored by "Enterprise Turnaround Initiative Corporation of Japan".
 
A radical solution to the management aggravation of Japan Air Lines has been extended a long time, therefore it seems to be too late to file the process of the Company Resuscitation Law this time.
 
From now on, it will be necessary to do serious and drastic reform such as large reduction of the staff, reduction and withdrawal of unprofitable routs, and rearranging by unification or sale of an associated company under strong supervision of the Court.
 



ここでは映画の紹介から、そして全5冊にも及ぶ原作単行本を紹介したいと思います(ネタばれ注意!)。

沈まぬ太陽 スペシャル・エディション(3枚組) [DVD]沈まぬ太陽 スペシャル・エディション(3枚組) [DVD]
(2010/05/28)
渡辺 謙   三浦友和

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本年の日本アカデミー賞作品賞受賞作品です。さまざまな苦難を乗り越えて(日本航空の名誉毀損云々という横ヤリとか)、ようやく映画化されたのが本作です。あれだけの大作小説を3時間を越える長尺とはいえよくまとめたなというのが第一印象です。内容的には、アフリカのカラチ、テヘラン、ナイロビと10年にもわたってたらい回し転勤を強いられる恩地元を渡辺謙さんが熱演し、同期で恩地とは対照的に出世コースを驀進する仰天四郎を三浦友和さんが好演し、国見会長は石坂浩二さんがヒューマンでインテリジェントな味を出しています。

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)
(2001/11)
山崎 豊子

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広大なアフリカのサバンナで、巨象に狙いをさだめ、猟銃を構える一人の男がいた。恩地元、日本を代表する企業・国民航空社員。エリートとして将来を嘱望されていながら、中近東からアフリカへと、内規を無視した「流刑」に耐える日々は10年に及ぼうとしていた。人命をあずかる企業の非情、その不条理に不屈の戦いを挑んだ男の運命-。人間の真実を問う壮大なドラマが、いま幕を開ける!(巻末端書より)


沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下) (新潮文庫)沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下) (新潮文庫)
(2001/11)
山崎 豊子

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パキスタン駐在を終えた恩地を待ち受けていたのは、さらなる報復人事であった。イラン、そして路線の就航がないケニアへの赴任。会社は帰国をちらつかせ、降伏を迫る一方で、露骨な差別人事により組合の分断を図っていた。共に闘った同期の友の裏切り。そして、家族との別離-。焦燥感と孤独とが、恩地を次第に追いつめていく。そんな折、国民航空の旅客機が連続事故を起こす・・・・・・。(巻末端書より)

沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)
(2001/12)
山崎 豊子

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10年にも及ぶ海外左遷に耐え、本社への復帰を果たしたものの、恩地への報復の手がゆるむことはなかった。逆境の日々のなか、ついに「その日」はおとずれる。航空史上最大のジャンボ機墜落事故、犠牲者は520名-。凄絶な遺体の検死、事故原因の究明、非情な補償交渉。救援隊として現地に赴き、遺族係を命ぜられた恩地は、想像を絶する悲劇に直面し、苦悩する。慟哭を刻む第三巻!(巻末端書より)

沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) (新潮文庫)沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) (新潮文庫)
(2001/12)
山崎 豊子

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「空の安全」をないがしろにし、利潤追求を第一とした経営。御巣鷹山の墜落は起こるべくして起きた事故だった。政府は組織の立て直しを図るべく、新会長に国見正之の就任を要請。恩地は新設された会長室の部長に抜擢される。「きみの力を借りたい」。国見の真摯な説得が恩地を動かし、恩地は再び立ち上がった。次第に明らかにされる腐敗の構造。しかし、それが終わりのない暗闘の始まりに過ぎなかった。(巻末端書を一部修正)

沈まぬ太陽〈5〉会長室篇(下) (新潮文庫)沈まぬ太陽〈5〉会長室篇(下) (新潮文庫)
(2001/12)
山崎 豊子

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会長室の調査により、次々と明るみに出る不正と乱脈。国民航空は、いまや人の貌をした魑魅魍魎に食いつくされつつあった。会長の国見と恩地はひるまず闘いを続けるが、政・官・財が癒着する利権の闇は、あまりにも深く巧妙にはりめぐらされていた。不正疑惑は閣議決定により闇に葬られ、国見は突如更迭される-。勇気とは、そして良心とは何かを問う壮大なドラマ、いよいよ完結へ!(巻末端書より)


... 続きを読む


AtlantisSTS-132 crew talks about the mission. 
 ↑ 発射台にセットされたスペースシャトル「アトランティス号」とそれを背にして居並ぶ搭乗クルーたち 



日本人初のママさん日本人女性宇宙飛行士(初の日本人女性宇宙飛行士は向井千秋さん)である山崎直子さんが宇宙から帰還されたばかりなのは皆様もご存知かと存じます。


しかし、以下のようなニュースも今後のアメリカのみならず日本も含む世界的な宇宙開発という観点からは重要です。  


 スペースシャトル「アトランティス号」最後の打ち上げで発射台に準備完了
sorae.jp April 23 - 2010


米航空宇宙局(NASA)は4月22日、スペースシャトル・アトランティス(STS-132・注:132回目の飛行ミッションという意味です)をシャトル組立棟(VAB)から39A発射台へと移動させた。

アトランティスの39A発射台への移動は元々4月20日に予定されていたが、悪天候のため、作業が遅れていた。

移動作業はアメリカ東部夏時間4月21日23時31分(日本時間4月22日12時31分)に始まり、アトランティスを載せた巨大な台車「クローラー・トランスポーター)はシャトル組立棟を出発し、ゆっくりとした速度で移動し、アメリカ東部夏時間4月22日6時3分(日本時間19時3分)に39A発射台に到着した。到着後、アトランティスの設置作業も行われ、打ち上げに向けていよいよ最終準備に入った。

                                                                    *

なお、スペースシャトルは2010年内に退役する予定で、打ち上げもアトランティス(STS-132)、エンデバー(STS-134)、ディスカバリー(STS-133)を残すのみとなっている。


スペースシャトルの”シャトル”=”Shuttle”とは、本来、機織機(はたおりき)の往復する織機の部分を意味します。つまり、一定区間を往復するバスを「シャトル・バス」というように、スペースシャトルは「宇宙往還機」として、使い捨てロケットとは異なり、何度も宇宙航行に使用できるのでコストが安くなるというのがその眼目でした。

しかし、スペースシャトル(正確には軌道船のオービター、オレンジの使い捨て外部燃料タンク(ET=Exterminal Tank)、2本の白い回収型の固体燃料ロケットブースター(SRB=Solid Rocket Boosters)の3種の集合体を指します)は、そのオービターのメンテナンスに設計段階の想定以上にとんでもないコストがかかってしまったのです。また、チャレンジャー号及びコロンビア号の空中爆発事故もスペースシャトルのメンテナンスの困難さを露呈する結果となってしまいました。

また、「NASAの最新技術・・・」などと思うでしょうが、スペースシャトルの基本設計は1970年代のものです(初飛行の1981年までそれだけ実用化に年月を要したということです。全体でおよそ250万個の部品が使われており、人類がこれまでに製造したなかで最も複雑な機械といわれています)。オービターの航空電子機器、いわゆるアビオニクス(”Aviation”=”航空”と”Electronics”=”エレクトロニクス”の合成語です)は、長距離戦略爆撃機であるB52スーパーフォートレスのを元に製作されたものであり、スペースシャトル全体のアビオニクスコンピューターよりも宇宙飛行士が持ち込むノートパソコンのほうが高性能であるという有様で、その老朽化は免れようもありません。せめて、アビオニクスを最新型にアップデートしたり、各部を改修したりはしているようですが、抜本的なものではないようです(もっともこれはスペースシャトルの延命も可能であることを意味します)。

結局、使い捨てロケットの後を継ぐ「未来の宇宙船」として搭乗したスペースシャトルが今年いっぱいで退役の憂き目を見てその後継スペースシャトル開発の見込みもなく、反面、それこそ1960年代のロシアの使い捨てロケットであるソユーズ宇宙船が今後の宇宙開発の主力になってしまうというのはなんとも皮肉なめぐり合わせです。 

今後のアメリカの宇宙船はどうなるかというと、結局、使い捨てロケットの一種であるHLV(”Heavy Lauching Vehicle”重量物打上機)の開発を行うようです。日本でも無人ながら同様のHLV開発予定が発表されています。


1/200 スペースシャトル オービター w/ブースター (29)1/200 スペースシャトル オービター w/ブースター (29)

ハセガワ

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スペースシャトルの打ち上げ時の形態であるオービター、燃料タンク、ブースターの3種が設定されており、同機のキットとしては決定版といえるキットです。細部も精密に再現されています。


1/100 スペースシャトル・オービター

1/100 スペースシャトル・オービター
(2008/05/29)
タミヤ

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上記のキットの倍の大きさのスケールで軌道船であるオービターのみをキット化したもので、上記の1/200キット以上に細部の再現がなされ、ペイロード・ハッチ(貨物扉)も開閉式で、内臓のロボットアーム(カナダ製なのでカナダ・アームとも言います)も再現されており、ペイロードを作りこむのもいいでしょう。ただし、他の飛行機と並べられるように1/72で再現して欲しかったという点のみが惜しまれます。




Space_Shuttle_Mission
 



スペースシャトルは、通常のロケットと同様、発射台から垂直に離陸します。推進力を発揮するのは2本のSRBとオービターの3機のメイン・エンジン(SSME=Space Shuttle Main Engine)で、SSMEの燃料の液体水素と酸化剤の液体酸素は外部燃料(ET)タンクから供給されます。上昇の手順は、すべてのロケットが噴射される第一段階とSSMEだけで推進される第二段階に分かれていて、発射からおよそ2分後にSRBは切り離され、パラシュートで海に着水し再使用のため船で回収されます。機体はその後も上昇を続け、軌道に到達するとSSMEが燃焼を停止してETが切り離されます。タンクは通常は大気圏に再突入して空気抵抗と熱によって消滅します。軌道船であるオービターはその後さらに軌道操縦システム(OMS=Orbital Maneuvering System)を噴射して、目標の軌道へと向かいます。

オービターは飛行士や宇宙ステーションの建設資材などを、地球周回低軌道や大気圏上層部、さらに熱圏などに運ぶことができます。通常は5名から7名の飛行士が搭乗しますが、最も初期の頃に行われた4回の試験飛行(STS-1からSTS-4)のように機長と操縦士の2名だけで飛行することも可能です。シャトルが持つ従来の宇宙船とは際だって違う特徴の一つに、胴体部分のほとんどを占める貨物搭載室と(カーゴルーム)、そこを覆うドアがあります。これによって、さまざまなペイロードを輸送することが可能であり、ハッブル宇宙望遠鏡のような大きな搭載物を軌道に投入したり、逆に軌道上で衛星を回収して地球に持ち帰ったりすることができるようになっているのです。しかし、スペースシャトルのミッションは今回の山崎直子さんが搭乗したような民生的・平和的利用ももちろんありますが、報道されている以外に軍事目的でのミッションが多いのがスペースシャトルの特徴で、各種軍事衛星の投入、メンテナンス、回収のほか、SDI(戦略防衛構想=Strategic Defense Initiative。別名:スター・ウォーズ計画。結局頓挫しましたが・・・)の実験などが数多くなされてきたのも紛れもない真実で、アメリカ合衆国の宇宙軍事戦略の中枢を担ってきたといっても過言ではありません。

任務が終了すると、軌道船はOMSを逆噴射して速度を落とし大気圏に再突入します。降下している間、シャトルは大気の様々な層を通過し、主に空気抵抗によって極超音速状態から機体を減速させます。大気圏下層部に到達し着陸態勢に入ると姿勢制御用ロケット(Reaction Control System,=RCS)を使用してグライダーのように飛行し、フライ・バイ・ワイヤ方式の操縦系統で油圧によって動翼を制御します。着陸の際には、長い滑走路が必要とし、シャトルの形態は、帰還時に旅客機のような低速飛行と極超音速飛行をしなければならないという二律背反する要求を満たすために作られた妥協の産物で、その結果として軌道船は着陸寸前に普通の航空機には見られないような高い降下率を経験することになるのです。また、その際、動翼は界面の圧力が低くなりすぎてほとんど効かなくなるため、機体の制御はもっぱらRCSによって行います。


ところで、着陸基地と打ち上げ基地が異なる場合、オービターはどのようにして運搬するのでしょうか? 実は、↓ こんなとんでもない航空機(B747ジャンボの改造型)で、親亀と小亀のようなスタイルで(笑)、運搬するのです。


Atlantis_on_Shuttle_Carrier_Aircraft 




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アメリカ合衆国空軍、ステルス戦闘機F-22ラプター12機を沖縄・嘉手納基地に暫定配備

2010年5月1日 12:49  産経ニュース 


 
沖縄の米空軍嘉手納基地報道部は21日、最新鋭のステルス戦闘機F22Aラプター12機が来週後半から同基地に4カ月間、配備されると発表した。


12機という機数(6ペア3個小隊)の多さや、4ヶ月間という長期の配備、沖縄周辺の軍事的緊張の高まり、特に最近では北朝鮮の魚雷攻撃による韓国の哨戒艇撃沈事件などの極東軍事情勢の緊張度の増大にかんがみると、極東に最新鋭ステルス戦闘機F-22ラプター配備という軍事プレゼンスの拡張は不可欠になりつつあるのでしょう。今回の比較的規模の大きい「暫定配備」は近い将来の「常時配備」の準備の一環と見ることも可能でしょう。


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【首相訪沖速報】鳩山首相「辺野古付近にお願いせざるを得ない」
2010年5月23日 11:04 産経ニュース

 鳩山由紀夫首相は23日午前、沖縄県の仲井真弘多知事と会談し、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)移設問題について「国内および日米の間で協議を重ねた結果、普天間飛行場の代替地そのものは沖縄県内に、より具体的に申し上げれば、名護市辺野古付近にお願いせざるを得ないという結論に至った」と述べた。


自分で作った"辺野古反対"の世論 踊る首相に嘲笑
2010年5月23日 20:39 産経ニュース

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設問題で、今月4日に続いて沖縄を再訪問した鳩山由紀夫首相。仲井真(なかいま)弘多(ひろかず)知事らとの会談で、公式に同県名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部への移設を求めたが、「最低でも県外」の公約をほごにした首相に、県民の間では「自分が作り上げた世論に踊らされていただけ。予想通りの結果」と嘲笑(ちようしよう)の声が広がった。



普天間基地(ふてんまきち、MCAS FUTENMA)というのは通称で、正式には、普天間飛行場(ふてんまひこうじょう、Marine Corps Air Station Futenma)といいます。普天間基地は、日本の沖縄県宜野湾市にあるアメリカ合衆国軍海兵隊の飛行場で、2,700mの滑走路を持ち、嘉手納基地と並んで沖縄におけるアメリカ軍の拠点となっています。

そもそも普天間基地移転問題とは何だったのでしょうか? 正式には普天間基地代替施設移設問題(ふてんまきちだいたいしせついせつもんだい)といいますが、沖縄県宜野湾市に設置されているアメリカ海兵隊普天間飛行場を廃止するとともに、同基地の機能を果たす基地・施設を設けるか否か、設けるとすれば何処にどのような条件で設けるかについての問題です。

これまでの経緯としては、普天間基地は市街地中心部を占めていることと、基地建設当時の土地収用の事情から、当初より返還を求める主張がありました。さらに、1995年に発生した沖縄米兵少女暴行事件を発端として沖縄で米軍駐留に対する大規模な反対運動が起こったことも契機として、日米で構成する日米安全保障協議委員会は同年11月に沖縄における施設及び区域に関する特別行動委員会(SACO,Special Action Committee on Facilities and Areas in Okinawa)を設置しました。同行動委員会が在沖縄米軍のあり方を全面的に見直し、検討した結果、1996年12月2日の最終報告で5年後から7年後までの全面返還を発表しました。その条件として「十分な代替施設が完成し運用可能になった後」とし、その代替施設をどうするかということが、通常、「普天間基地"移転"」と呼ばれるようになったのです。

その後、自民党政権下において、2006年4月、辺野古に、固定翼機の飛行ルートが住宅地を避け極力海上のみになるよう滑走路2本をV字型に配置、立地を埋め立てする案(これが、いわゆる「現行案」)で防衛庁長官額賀福志郎と島袋市長が合意しました。そして、2006年5月には現行案の承認を含む「再編実施のための日米のロードマップ」が日米両国政府間で合意されました。移転先は「普天間飛行場の能力を代替する」ものであり、「即応性の維持が優先」されることになっており、このロードマップは2009年5月13日に自民党政権下で国会承認されていました。

しかし、皆さんもご記憶に新しいところですが、民主党に政権交代が起こり、鳩山首相が公約で無い公約(?)として、「普天間基地移転は最低でも沖縄県外」にするとしたことから、この問題は迷走を開始したのです。

鳩山・民主党政権下で候補に挙がった移転先は主なものだけでも以下のとおりにもありました。

・嘉手納基地統合案
・キャンプハンセン移転案
・キャンプシュワブ移転案
・関西国際空港移転案
・馬毛島案
・徳之島案:県外でかつ安全保障及び国防上の観点(後述)から一時有力でした。
・自衛隊基地への移設案
・テニアン島案
・グアム案
・辺野古杭打ち桟橋案
・九州ローテーション案
・そして鳩山首相の「腹案」(笑)

迷走を繰り広げましたが、結局、北朝鮮及び台湾有事に備えて海兵隊を速やかに展開できるという安全保障及び国防上の観点と、かつ、陸海空の装備を有する海兵隊基地としての規模を有しえる場所ということで、結局、現行案の辺野古にせざるを得なかったということでしょう。

これで、地元の反対や社民党の連立離脱問題等は残りますが、とりあえず、普天間基地移転問題は収束に向かっていくでしょう。

いったい、この迷走による政治的空白・ロスというか、日米関係におけるアメリカ合衆国に対する不信感を与えたことなど、あまりにも国益を害するところが大きすぎたのではないでしょうか。

皆様はいかが思われますか?

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【サッカーW杯日本代表】岡ちゃんこと岡田武史監督の「進退伺いは冗談」には笑えない
2010年5月25日 18:41 産経ニュース

 岡田武史監督は25日、前日の韓国戦後に日本協会の犬飼基昭会長に対して進退を尋ねた件について、冗談めかした発言だったと弁明した。


 イビチャ・オシム元日本代表監督が、2007年11月16日に千葉県浦安市内の自宅で脳梗塞で倒れ、千葉県内にある順天堂大学附属浦安病院に緊急入院して、一時危篤状態に陥ったが奇跡的に一命を取り留め意識も回復したものの、監督を続けられる状況ではなくなったため退任した以上、今さら、仕方がないことですが、ワールドカップ2010でオシムジャパンの"考えて走るサッカー"(ただ"走る"だけではないですよ)を観たかったです。岡ちゃんこと岡田武史監督が嫌いなわけではなくてむしろ好きですけど、日本サッカー協会の本当の本命の監督候補のアーセン・ベンゲル監督は日本代表監督を引き受けるつもりは無いという姿勢を崩さない以上、重ね重ね残念です。


オシムの言葉 フィールドの向こうに人生が見える (集英社文庫)

オシムの言葉 フィールドの向こうに人生が見える (集英社文庫)
(2008/05/20)
木村 元彦

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数あるオシム本の中でも元祖にして入門用としては最適の書でしょう。ついに文庫化されたのもウレシイ限りです。 




 




 
【内容情報】
「リスクを冒して攻める。その方がいい人生だと思いませんか?」「君たちはプロだ。休むのは引退してからで十分だ」サッカー界のみならず、日本全土に影響を及ぼした言葉の数々。弱小チームを再生し、日本代表を率いた名将が、秀抜な語録と激動の半生から日本人に伝えるメッセージ。文庫化に際し、新たに書き下ろした追章を収録。ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞作。


【目次】
第1章 奇妙な挨拶/第2章 イタリアW杯での輝き/第3章 分断された祖国/第4章 サラエボ包囲戦/第5章 脱出、そして再会/第6章 イビツァを巡る旅/第7章 語録の助産夫/第8章 リスクを冒して攻める/第9章 「毎日、選手から学んでいる」/第10章 それでも日本サッカーのために


【著者情報】
木村元彦(キムラユキヒコ)
1962年愛知県生まれ。中央大学文学部卒業。アジア・東欧の民族問題を中心に取材・執筆活動を展開。『オシムの言葉』で2005年度ミズノスポーツライター賞最優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの)





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